AIさんち

 

築40年 木造の家.

 

リノベーションにあたり、既存建物の状況をくまなく調査した.

木の構造体に大きな劣化がなかったため、十分な補強を行えば、現行の新築建築物にも負けない耐震性を確保できることがわかった.

基礎を全面補強し、耐震耐力壁となる構造用合板を壁全面に施し、その上にペイントしてそのまま内装とすることで建設費をコントロールした.

 

建物外観は防水機能を担保する最低限の補修にとどめ、同じく予算削減の観点から、水回り設備は新装しつつも位置は変更せず、工事負担を減らした.

 

2階床面の4隅に大きな斜めの梁を入れ、採光床とすることで、接近した隣家で遮られていた光を、明るい2階を介して1階に届けると同時に、床面の水平構面の役割も果たす耐震補強要素とした.

 

予算をコントロールし、極力少ない手数で、いかに空間をつくり、機能と耐震性を確立するか、を検討したプロジェクト.

 

新築建物と同等の十分な耐震性と断熱性を確保し、ここで育たれたご主人さんがそうであったように、これから3人の娘さんが安心して成長できる住まいに更新できた.

用途 住居

構造 木造2階建

Completion 2017.3

三重県松阪市

Photo:Hiroshi Tanigawa