Oさんち

 

空間のイメージは昭和初期のビル.

ラワン合板型枠でラフなコンクリートの肌をつくった.

 

素地をおさえすぎず、粗さをもつ素材は、ピカピカの空間にはない落ち着きや、どこか動物の住処のような安心感、抱擁感を持つ. 住居が建つ敷地内に職場もあるため、オンとオフの気持ちの切り替えができるように、各所にあえて光を抑えた間をつくった.

 

周囲の田園風景を楽しみながら生活をされたいとの要望だったが、外部に開くということは逆に外からの視線も受けることになるため、1階居間と食事室の床面に段差をつけ、居間は周囲の木々に守られた落ち着いた溜まりの場、食事室は窓から田園、向こうの電車や煙突、鉄塔や山々の景色を楽しめる場とし、一室でつながりながらもそれぞれの場所を選べるようにした. 1階と2階をつなぐ動線にも光を絞った階段棟をつくり、建物内のパブリックとプライベートをつなぐ中間領域とした.

用途 住居

構造 混構造(1階RC造2階木造) Completion 2017.3

三重県伊勢市

Photo:Katsushi kawai