2015.8.3

みえ木造塾20150801

 
 
 
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20150801
 
 
みえ木造塾の講義の日でした.
 
今回の講師の先生は森林ライターの赤堀楠雄さん.
 
もともと新聞社に勤められていて、現在は林業の事を専門でかかれているライターさんです.
 
赤堀さんは、現在の日本は森林国であるが、残念ながら林業国ではない、と言いました.
 
確かに、林業を圧迫する輸入材、それに対抗するための価格的消耗戦・・・、林業を健全に経営していくことをとても難しくしてしまっている現実があります.
 
講義の中で特に心に残った言葉をご紹介します.
 
 
 
 
木と人間のいのちの時間軸の違いが、森林を次の世代、また次の世代へつなぐ.
 
でも、林業は木が育つからではなく、木を育てるからこそそのつながりが生まれる.
 
 
 
山師さんたちの木に対する想い、山に対する想い、子孫に対する想い、にとても熱いものを感じました.
 
木は勝手に育つわけではなく、きちんと手入れして育ててこそ良材がとれるのだと.
 
そこに命を懸けている、市場からはあまり顔の見えない方々の強く、やさしい表情が印象的でした.
 
 
業界自体も、様々な状況の中(外材との価格競争、山の担い手の減少、集成材の台頭など)で、生業を紡いでいくにあたって戦略がないとなかなか難しくなってきているそうです.
 
循環型社会とよく言われますが、まさに山からの流通には日本の循環型社会そのものがあると思います.
 
外資、資本主義の循環型の社会ですが、一人一人のユーザーに山からめぐる循環の仕組みの興味をもってもらうきっかけをつくる事が大切なんだろうな、と思いました.
 
僕も建築を通して山と関わっていることを意識しよう、と改めて思いました.
 
 
 
 
夜は今年度木造塾の懇親会で様々な業種の方々と意見交換ができ、大変有意義な一日でした.
 
 
 
 
 
 
 
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米田雅樹 三重県 建築設計事務所