心機一転リフレッシュもかねて、

 

設計させていただき、2カ月前にOPENした美容室VOGUE　CRｅOで、ずいぶん伸びていた髪をバッサリ、サッパリ切ってもらいました．

 

 

店長と話のなかでいくつも感じることが．

 

皮のウェストポーチにはいった数本のハサミの総額にも驚いたけれど、

 

そのハサミたちのそれぞれ異なったフォルムから、美容師の職、技術へのこだわり、熱を感じて、鈍く光る銀色がとても尊いものに見えました．

 

 

目標は海を渡ってアメリカでも美容室を出すこと、という話しを聞いた時、僕が尊敬する伊勢のアーティストが若かりし頃単身ニューヨークに拠点を移した際、向こうで仲間になった日本人二人のうち一人が美容師だったという話を聞いたときのことを思い出し、人種、という言葉はあまり好きじゃないけれど、自分の手と技で国をも越える交わりができるというのはなんて素敵なことなんだろう、と思ったことを思い出しました．

 

ちょうどそんな時、ふたつ隣のカットチェアに真っ白い髪のおしゃれなおばあさんがこられて、カットをしてもらっている様子を見て、僕も自分の手でこの世界のお手伝いができたことにうれしくなりました．

 

 

 

近頃の業務状況は、いくつかの現場が始まってきて、日々の動きが活気づいています．

 

現場で初めて会うひとも多く、自分の心の反応に新しい発見の毎日です．

 

現場、職人さんには色々苦労もおかけしているけれど、電話の先で『この家が出来るのが楽しみです．』との言葉に胸がジーンとしました．

 

 

良い建築をつくるには技術、審美眼はもちろん必要だけど、究極的、根本的には人の手と、気持ちがつくるのだ．

 

 

 

たくさんの人の気持ちと、自分の情念を注ぎ、一つのものを造ること．

 

心身ともに充実しています．

 

建築に首ったけでドップリな毎日．

 

これからも喜々としながら建築にこの身と人生を捧げます．