2023.2.22
ルーツをめぐる
奈良県桜井市、安倍文珠院。
阿部家の聖地。
大化の改新時、左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が安倍一族の氏寺として建立したとされる。
ここの地名も「阿部」。
(出典:Google MAPより)
阿部家は今でも東北地方に数多く暮らしている。
理由は諸説あるようだが、東北の安倍氏は「渡来人たちが蝦夷(えみし)を滅ぼすために加勢したのち、そこに住み着いた」という説が有力なようだ。
その後、安倍氏は婚姻により勢力を拡大し、11世紀中ごろに最大勢力を誇るようになる。
後に台頭する、奥州藤原氏も、安倍氏との血縁となるそうだ。
(奥州藤原氏が滅亡した後、その子孫は安倍の姓を名乗った者もいる)
私自身、昨年までは、東北生まれなのだから。
純血の日本人…
つまり、「渡来人」側ではなく、「蝦夷」側の人間だと誇らしく思っていたのだけれど、この事実を知ってガックリ。
(そもそも私の祖父母は、岐阜高山や横浜生まれなのだから、「純血の日本人」なわけが無いけれど、そう信じたかったのです…)
先日行った、敢國(あえくに)神社。
伊賀の国に住んだ阿拝氏(あはい・あえ)の祖神・大彦命を祀ったとされ、のちに阿閉氏(あへ・あへい)が誕生。
そして、安倍、阿倍、阿部へと変遷してゆく。
阿部家の氏神は、この神社というのが有力だ。
数年ぶりにおみくじを引いてみる。
あせらばあせる程
苦しみ多く
騒げばさわぐ程損をする災添う運です
けれど何事も控えめにして心静かに身を守り信心怠らなければ却って後は大の幸福あり
神様は日ごろの振る舞いをちゃんと見ていらっしゃる…
肝に銘じて、精進させていただきます。
考えてみると、遠い地から三重へ再移住してきたのは、上の2つ、安倍文珠院と敢國神社に、なんとなく、引き寄せられていたのかもしれないな、とも思ったり。
故郷に戻っても、また三重方面に引き寄せられる日が来るかも?
これまで繋いできて下さった祖先のことを誇らしく思いながら、また生活していこう。
魔除念珠。安倍文珠院にて拝受。
スタッフ 阿部