2016.6.17
一日
10代の学生時代から毎週楽しみに(卒業できず)読んでいる少年マガジン.
今週の企画に、はじめの一歩の作者、森川ジョージさんにインタビューした内容を漫画化したものがあって、その中で森川さんが、書店に対する愛を語っていて、書店に目当てのコミックが並んでいなくても気になる作品があったらご縁を感じて買っていると紹介されていた.(いわゆるジャケ買い.)
その内容が印象に残っている状態で本屋さんに.
僕も本屋さんが大好きで、人とのそれがあるように、本とのご縁も信じていて、久しぶりにジャケ買いをしてみた.
呼ばれた本.
海帰線 今敏 1990年 講談社(1巻完結)
傑作だった・・・・.
かなりマンガ好きな僕の歴史に残るほどの.
(巻末には、漫画を描くことに伴う熾烈な生活の様子、格闘のコラムも有り.)
ここから先は、ブログに書こうかどうか迷ったけれど、本当に心が動いたので、ご紹介します.
気になって、(というか実は帰宅してすぐ単行本を読む前に)この方の経歴を調べてみた.
今から6年前、この方は40半ばで若くしてご病気で亡くなられていた.
勉強不足な僕は知らなかったのがお恥ずかしく、著者に申し訳ないけれど、この方はこの傑作漫画でデビューしたのち、アニメーターとして、またアニメーション監督として世界に名を馳せた天才だった.
この方は病気と向き合っているとき、ご家族以外にその事を明かさず、飄々とブログを更新されていて、ご自分が亡くなるその日にあらかじめ書いてあったメッセージを自分の身の回りの人、ファンに発信されています.
ここにそのメッセージのリンクをご紹介させていただきます.
『幸せそのものも大事だけれど、幸せを感じる力を育ててもらったことに感謝してもしきれません』
ご自分の人生を熱く駆け抜けた人の、最後のメッセージ.
本屋さんでこの作品と出会えてよかった.
これから、氏の作品と生き様の結晶を拝見していきたい.