2020.6.18

藤村記念堂

 

 

 

 

 

 

 

藤村記念堂.  谷口吉郎  1952年.

 

孤蓬庵 忘筌の開口の切り方と、

 

伊勢神宮の壁による領域と動線のつくり方、

 

桂離宮の建築立面によるコンポジションを感じる建築.

 

 

焼失した島崎藤村の生家のあとに、村人たちが力を合わせてセルフビルドした日本初の文学館.

 

この建築を体験すると、やはり建築設計という行いは建築家が体験した寸法とスケールが、反芻され、再びそこに顕然されるものだ、と納得する.

 

そこには現代建築、近代建築、古典建築の垣根はなく、もはや建築でなくても体験の総体がアウトプットされるものが設計だと思う.

 

 

料理人その人の経験の総体から味が出てくるように.

 

 

はたまた漫画家から物語が生まれるように.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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