2014.7.14

20140707~0712渡欧 2日目 ロンシャン礼拝堂

 
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2日目.
 
朝5時にチェックアウトし、町並みをスケッチしてから
 
昨日乗り過ごしてしまったベルフォート行きのいちばん早いTGVに乗ります.
 
 
 
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パリ → ベルフォートまで2時間30分.
 
目的地のロンシャン礼拝堂はこの時期、9時からあいています.
(本当は9時前にはロンシャンへ行って、12時30分発の鉄道でラトゥーレット修道院へ行くはずでしたが、この時はもう諦めていました.第一目的がロンシャンだったので、この際ロンシャンを予定よりじっくり観ようと開き直りました.鉄道の本数が少ないので、この時間からロンシャンを観てから、次の目的地まで行く事が出来ないのです・・・.)
 
 
ロンシャンはとても田舎だと聞いていたのですが、到着してびっくり.
 
 
 
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ベルフォートは新しい現代建築の駅舎でした.
 
(ロンシャンの最寄りの駅は、まだあるのですが、タクシーがつかまりにくそうだったのと、ここからそこまで行く鉄道の本数が少ないとの理由から、ベルフォートからタクシーで行く事にしました.25キロくらい.時間にしても最寄りの駅からでもあまり変わらないよ思うので、アクセスの良いベルフォールで正解でした.)
 
駅を出てタクシーの運転手さんと交渉.
 
ここ → ロンシャン → 12時半にロンシャン → ここ(ベルフォート駅) と説明したところ、
 
100ユーロでした.
 
1ユーロ142円だったので14200円.高いような気もしますが、この距離の往復でこの値段だったら日本よりも安いんじゃないでしょうか. 
 
 
道中、信号もなく、山道を走ります.
 
馬が草原を歩いていたり、とても牧歌的な風景でした.
 
 
 
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走る事45分.
 
 
とうとう、
 
 
 
 
ロンシャン礼拝堂と対面しました!!!
 
 
 
 
建築をやると決めた時、たまたま初めて買った建築の本にこの建物が載っていて、こんな建築があるのか!と面くらい、学生の頃からここに来たくて、来たくて、何回も絵に描いて、時にはロンシャンと同じ年代のフランス製の皿を買って、いつか来れるように願掛けしたり、、、と夢にまで見た場所です.(すみません.興奮してしまいました.)
 
 
世界近代建築3大巨匠の一人  言わずと知れた ル・コルビュジェ 1955年の作品です.
有名な話ですが、氏は直線で構成されたシンプルな建物で名を馳せましたが(主に)、このロンシャン礼拝堂は晩年、名声を得たのちでも、ガラリと今までの自分の表現を変え、巨匠自ら新境地を切り拓いた建築です.
 
 
ここに来たら、泣くかも知れないなぁ、、、とすら思っていましたが、正直会えたことに対する驚きが大きすぎて、しばらく無感動でした・・・.(1時間くらい経ってから外部祭壇に一人腰かけているとき、遅れて震えが来ました。。。)
 
 
 
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本当に、夢にまで見た場所.
 
 
会えて良かったです.
 
 
最後、正午過ぎ、霧と雲が晴れ、太陽が覗きはじめた時、この象徴的な開口たちが呼吸するように光を出してくれて、明暗の階調の瞬間に立ち会うことができました.
 
 
 
帰り、約束の時間にタクシーの運転手さんが待っててくれました.
 
 
再びベルフォートに到着し、45分くらいリヨンに向かう列車を待っていると、(これも前日にチェンジしました.)、さっきのタクシーのおじちゃんが、心配して、「どの列車に乗るんだ?」とジェスチャーで話しかけてくれました.
 
僕が切符を見せると、悲しそうな顔・・・.
 
僕が持っていた切符はTGV(高速鉄道)のものではないので、この駅には来ないとの事・・・.
 
しかも、今からそこに行っては間に合わない.
 
この日はタクシーのおじちゃんがついてきてくれて、またまた切符のチェンジに・・・.
 
 
タクシーのおじちゃんがインフォメーションの女性と話してくれている姿に、感謝の念がわきました・・・.
ゲスな想像ですが、女性が笑っているやり取りを見て、おじちゃんは
『何とかしてやってくれ.この子は俺に10ユーロもチップくれたんだ.』
と言っているようにみえました(笑)
 
出てきた新しいTGVの案内を見てびっくり.
 
 
 
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TGV6840 14時32分発 リヨン着17:00着
 
 
(僕は日本でこのサイトを重宝して鉄道を予約していたのですが、
 何回もスケジュールを組みなおしたけど、こんな時間の切符は無かった.(ハズ))
 
 
 
これは・・・.
 
昨日しょっぱなに電車を乗り過ごしたせいで諦めていたラトゥーレット修道院のチェックイン18時を狙える時間.
 
 
初日の夜本来出来なかったパリ散策が出来て、ロンシャンもゆっくり見れて、、、自分の無知で列車をまた不意にして、、、なのにおじちゃんが話しかけてくれたおかげで、こんな丁度良い時間のTGVが手に入るなんて!!
 
 
タクシーのおじちゃんに心からお礼を言い、握手をして別れました.
 
 
時速300キロで走る事2時間30分.
 
 
 
リヨン駅到着.
 
 
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ここからまたタクシーを使います.
 
(本当は普通列車で行く予定でしたが時間が無く.)
 
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タクシーの運転手さんにラトゥーレット修道院の近くの駅で降ろされそうになるも、地図を指さし
 
 
ナウ!   ヒアー! とのやり取りを繰り返したら 渋い顔で、自分のスマホでラトゥーレット修道院のナビを出し、乗せていってくれました.(タクシーのナビにはラトゥーレットが出なかったみたいです.)
(タクシー  リヨン → ラトゥーレット修道院 約1時間 60ユーロ)
 
 
18時・・・.数分遅れたかな・・・.
 
 
 
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それでも無事、ラトゥーレット修道院にチェックインする事が出来ました.
 
ラトゥーレット修道院  ル・コルビュジェ  1960年竣工  
 
ここもコルビュジェの代表的な建築で、なんと、事前予約すれば僧房に宿泊することができます.
 
(僕は翻訳サイトを使って何回か予約をアプローチしたんですが、返答がなく、やはり駄目でした.
この旅は航空券をHISのネット注文で抑えていたので、ここはHISさんに相談しようと思い、ダメ元で連絡しました.HISさんが引き受けてくれて動いてくれました.僕でダメでも旅行代理店さんがアプローチしてくれたら返事がきました.さすが、やっぱりプロですね.餅は餅屋さんです.)
 
 
 
 
 
 
2日目夜 ~ 3日目に続く・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
                    米田雅樹 三重県 建築設計事務所