2017.12.17

20171214-2 伊賀の茶室

伊賀のアトリエ 改修Project.
original products & antique nijiiro 稲葉さんにふすまを製作いただく.
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今回のプロジェクトの打合せの中で、クライアントである陶芸家から


「闇の中で人がモノをみようとするときの集中力はすさまじい.この室は、蝋燭の灯くらいで自分の作品を感じてもらいたい」
という言葉があり、共感しました.
茶室に暗がりをもたらし、そのなかで伊賀の幽玄と破調が浮かび上がる空間を目指しました.
この敷地周辺は、県下でもっとも有機農法が盛んな地域であると同時に、産業廃棄物処理場もいたるところにあるコンテクストです.
僕は産業廃棄物や、生活の中で使われなくなったものは、時間軸をずらし、視点を変えれば、この地球上の土と同じでは、と思い、陶土を用いて新たな時間を定着させる陶芸家へのオマージュとして、それらで空間を構成することに決めました.
陶芸家と、奥様と、稲葉さんと僕で、広大な敷地にある、現在のアトリエや住居を歩き回り、直感とシンパシーを受信しながらそれぞれの断片を集めていきました.
(そもそも茶室の始まりとは、戦の場、利休が寺の軒下に有り合わせのものでつくった空間が原初と言われています.
それゆえ 別称を 囲い と言います.)
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完成まで、あと少し.