2018.3.20
20180319パライソウメダ始動
20180319
伊勢河崎 paraiso umeda Project.
長い準備期間を経て、解体工事から始動.
(まずは電気工事士の高岡さんの電線の撤去、始末から.)
以前はアトリエとして使われていたけれど、数名のアーティストがここから旅立ったのち、現在は借り手がいなくなった築50年の建物.
年月とともに歩み、自然に傷んできた家屋.今後、台風などの度に周囲に迷惑をかけたくないし、建物に対して無理な延命措置をするのではなく、天国に返していきたい、という家主の要望からはじまったProject.
減築しながら、いまここでこそ生まれうる時間をつくる.
それは人の歩む道にも似ている、と思った.
paraiso – paradise (天国) の意.
ここに自分の生の中で、ふと 今生きている不思議 に気付くような時間を、減築しながら生まれていく建物の空間性・時間性と応答させながらつくっていきたい.
どんな用途になるかはお楽しみで・・・!
EMELON 中谷タケシ 画家の背中.
まず2階の土壁を落としたら、昭和43年の新聞と真っ赤な広告が出現.
さながら日の出のようで、なんだか祝福されている気持ちになった。
そして、あらためて周囲のまちを歩いてみると、トタンの町であることに気付く.
ここにも、あそこにも.。
一本道を入ると、河崎の歴史ある家屋が並ぶ通り.
こっちはトタンの集落.
小屋好き・トタン好きな設計者はこのコンテクストがたまらないです・・・。
エーゲ海をのぞむ、キクラデス諸島のサントリーニにて、かのコルビュジエはたくさんスケッチをしてシェイプハンティングをしていたそうです.
僕にとってのこの町は、其れにあたる。。。。
僕は戦後現代の集落・ヴァナキュリズムをここに見る.
時間と流れる時代の一部分として肯定的に.
[賢い建築家は、造形の種を無名のものから学び取り、自身のソースにするそうですが、僕は足らない建築家なので、カタチたちとの出会いに舞い上がって、自ら種明かしをしてしまうわけです。。。笑]
とにかく、この文脈の中で時間を紡げることに喜びを感じています.