2024.12.29
2024.10月
上旬 江之浦測候所 再訪.
初めて訪れた季節もこの時期だった.あの時はまだ開館したばかりのこの場所に静岡の山田さんの住宅を拝見させていただいたあと、小川さんとスミレ設計の小林さんと三人で来たことを思い出す.
前回は気付けなかった、たくさんのすごいものたちに気づく.
例えばこのベンチ.巨大な珪化木.杉本さんの選球眼とコレクション、ユーモア、審美眼、スゲーな、、、.
測候所をあとにし、ようやく予約が取れたKAIT工房とKAIT広場に初巡礼.
夜、三重に帰ってきてBARFILMでクライアントと打合せを.
この日、母、転んで骨折.
翌々日、手術に立ち会う.
13日 ボクシングをテレビ観戦.堤聖也選手と井上拓真選手の激戦に胸が震える.
魂を観た.こころが震えた.
16日 クライアントと会う為、東京へ.
会合は夜なので、昼、一人建築巡礼.
朝倉彫塑館
タイルの意匠性が良い意味で日本っぽくない.構成とディテールがケルンのズントーが設計したコロンバ美術館との共通性を感じた.
二カ月続けて東京都美術館へ.
田中一村展.
その後 TOTO GALLERY間で開催されていたO+H展へ.
自宅を設計していた頃、二重らせんの家の計画をご発表されていて、すごい人たちがいるんだ、と陰ながら自分を奮い立たせるエネルギーをもらった設計者.
ひとのあたたかさ、建築とひとと愛を高い次元で結晶化されているこのユニットの取り組みを、一部の建築家が、ひとは良いところばかりではないので、そこばかりフォーカスされても・・・とかいう批評を発表されているのを読んだこともあったけれど、それは世界の感じ方、建築のとらえ方の個人の違いだけの話しであって、そのレベルで論じても論点が違うと思う.(その人にとってはそれが正解ではあったとしても)
とかく、建築批評家というものは自分の正しさを通してそれを自分の拠り所にしようとする.
このお二人の建築の取り組みはそうではない、というだけだ.
そして批評するその人にとってそれが世界というだけだ.
夜.会合.終電で帰る.
20日 今年最後の興玉神社の禊会へ.
朝4時.ゴウゴウとなる波.コレハ大丈夫なのか・・・と一抹の不安を感じるも決行.
海に入ると頭より波が高く、未だ修業が足らない僕は祝詞奏上どころではなく、波にのまれまいとふんどし姿で波にあらがう.
全てが終わった最後、また高い波が来て、油断したのが行けなかった、波にのまれて僕は浜まで流されました.
ガリガリガリと、海底の石に大根おろしのように体を削られ、出血の禊会でしたが、終わってみればやはりなんとも清々しく.
26日
渡辺菊眞さんのレクチャーを聴くために京都へ.
その前に恵文社に寄る.
なんて素敵な本屋さん.
遠浅の部屋の作者さんの生原稿!
SDreview2024 へ.
なぜ自分の建築がここにないんだ、と思う.
今年は自信あったんだけどなぁ・・・、
もっとブラッシュアップしろ、ってことかな.
京都府立大学にて渡辺さんのレクチャーを拝聴し、三重へ帰る.
そのまま夜、デッサン教室へ.
30日 再び京都へ.
三十三間堂
いつ訪れても圧巻の寺院.
1001体の千手観音を並べるなんて、現実とは思えない.
建築と千手観音の応答関係も素晴らしく.
堀部安嗣氏による喫茶鈍考 素晴らしい場所.慈光院、円通寺の柱と庭の領域性を現代建築に取り入れた建築.
大変学びになった.
久しぶりに幅さんにもお会いできた.
移動の電車の中で、先日恵文社で買ったシティライツを読む.
ヤバイ、、、これは、面白すぎる.
電車の中で笑いをこらえきれない.
前に居る乗客の不審な目線にいたたまれなくなって、漫画を閉じる.
この作品は電車で読むのは危険だ.
最高の漫画.中学生の頃、稲中に出会って以来の衝撃かもしれない・・・
早速遠浅の会の会長 cafeTomiyama冨山さんとnijiiro稲葉さんに連絡する.(お二人はすでに読まれていた.流石.)
夜、大阪に向かい、住宅建築の記念レクチャー 竹原義二さんと構造家の下山聡さんの対談を拝聴
一緒の号に載せていただけて光栄.
お誘いいただいて、竹原さんと一献.
8年前に当時運営委員だったみえ木造塾で竹原さんをお呼びしたくて、お越しいただいた.
あの頃より、建築の話しができて、嬉しかった.
またマンガ喫茶で泊まり、始発で帰る.
11月へ