2012.1.19

イケムラレイコ展 うつりゆくもの

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三重県立美術館で開催されている企画展

イケムラレイコ うつりゆくもの

に行ってきました。

色が滲んで、輪郭が融合した世界感。

絵画、造形 詩 の作品が並べられた展示。

とても響きました。

津市出身であり、スイス在住の世界で活躍するアーティスト。

学校を卒業後、外国へ拠点をうつした その時の事を表した 詩

ヒロシマ ナガサキの後で 私達は目を瞑り、耳をふさげばどうにかなると思ったのか。私は海の見える外国で暮らすことの素晴らしさに出会った。あの頃よりもひどくなった今日、私は戻った と言うような内容のものがあり、(うろ覚えですが・・・)

作家が自分の考えや哲学を作品に込める事の強烈な意志を羨望の眼で眺めました。

僕は建築を勉強していますが、建築を創っていく過程で、自邸以外において望まれぬ自分の哲学や思想を込めた作品創りをしてしまったら、依頼者に対してとんだ越権行為だと思います。当然だ。

仕事と趣味とごっちゃにせずに、それでも何かで表現していけるように進んでいこうと思いました。

それでも、そんな自分と波長があって、以心伝心できるようなご縁があったらごっちゃにできたらいいなぁ。。。

今日のイケムラサンの作品からは

存在と虚 生と死 自然と人工 の狭間、若しくは融合を感じ、結局全てのモノは同じであり、今のカタチやイロはそこに還るというメッセージを受け取りました。

最後の展示室の壁に点在と散りばめられた言葉の詩。それ自体がどんな批評や作品説明よりも作品の色を表していました。

塾の帰り道、感化されて水辺を撮影。

今日はイケムラさんに新しい気付きスイッチを入れていただきました。