2012.10.4
SD Review2012 と 自邸構造打合せ
建築SD Review2012入選展を 見学に 京都工芸繊維大学に行ってきました。
建築は 依頼者の要望 法規 予算 の制約 を受けながら 出来上がります。
往々にして 制約が誓約に変わり 面白い 建築は 創れなくなります。
(建築は依頼者の財産。勿論、大金を道楽に遣う訳ではないので当然です。)
会場を見渡します。
たくさんの制約をバネに 昇華させた建築たちが並ぶこの空間。
毎年 ここに来ると
胸が熱くなります。
たくさんの時間と 労力 と 想い が注がれた作品たちからは 金銭的価値だけでは計れない輝きが見えます。
建築の本質を ビジネス と割り切り 取組む事は 間違いじゃないとも思います。(自分の職として歩んでいくのだから)
でもビジネスが第一と考える人しかいない業界ならば、こんな面白い建築は生まれえないと思います。
夢のある建築って本当に素敵です。
京都から大阪に移動。
快速で通過する千里丘駅。
高速の風景のムコウに懐かしのアパートを想像。
自宅の件で師匠のもとに構造打合せに。
自分では骨組みまで考えて設計していたつもりでも、やっぱり納まっていないところが・・・・。
屋根の組み方だけで2時間。
構造設計で検討する各部の力の流れと、建築意匠の折り合いをつけ、最適なデザインを探るとは、こういうことかと、ものすごく勉強になりました。
遅くまで打合せいただいた、所長、M先生、S先輩、ありがとうございました。
皆さんに知恵を貸して頂き、構造が成立していく(して頂いている)流れの中で、ふと自邸の建築模型を見ると、白模型に生命の道が流れている様に見えました。
生きているような建築をつくりたいです。