2025.1.8

マイアーキテクト

 

事務所の正月休み最後の日、5日の夜.

 

自宅にてDVDを観ました.

 MY ARCHITECT (2006年)

 

建築家ルイスカーンの子供が映画監督となり、父が設計した世界中の建築や、当時の関係者を訪ねながら、幼いころに亡くなった父を探していくドキュメンタリー.

 

実は僕はこの映画を建築を学び始めた18年前に大阪十三のシネマで観たことがありました.

 

 

当時の感想は、「いい年して父親離れできていない男だな・・・」という少し醒めた感想を持った作品でした.

 

 

あれから時が経ち、年末ふと思い出してヤフーオークションで縁があり、この作品と再会することに.

 

 

44歳時点の僕の感想は、18年前のそれとはまったく違って、

 

こころが震えました.

 

 

カーンが死んでも、カーンがここに生きているし、生の時間が交わらなかった人たちもカーンを愛している.

 

当時はわからなかった、インタビューの受け手たちの錚々たるメンバーの生きた声もすごい.

 

 

 

この作品と対面した年の初め.

 

 

よい縁をいただきました.

 

 

いつ消そうかと考えるような20代、30代の頃に書いたblogを思い出して、対外的なアピールを含めた当時のがむしゃらさを少し恥ずかしく思いながらも、ここ数年、忘れていた大切なことを思い出させてもらったように思います.

 

 

どこまで行けるか.伸ばしていけるか.

 

 

慣れというものは怖いもので、熱意も慣れになり、日々の努力や行動を、日々の取り組みに活かしきれていなかったのではないかと自分に問う.

 

 

 

百聞は一見に如かず

 

一見は一考に如かず

 

一考は一行に如かず

 

一行は一幸に如かず

 

 

 

20代の頃に出会ったこの言葉も思い出す.

 

 

あれから少しの時間と経験を通して、

幸とは、自分の目標達成だったり、野心だったりといった我、自分だけの幸ではないと感じています.

 

そして利他とは、損得の話しではなくフラットな地平の循環である.

(もちろんその中に吾も彼もまざっているものとして)

 

 

 

この映画との再会は、建築という仕事を通して、よろこび合えるように、しっかりつくっていくと思いを新たにした時間でした.

 

 

本年もよろしくお願いいたします.

 

 

 

 

 

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