2020.4.13

家

今は無き中野本町の家.

1976年竣工．

設計者の伊東豊雄さんのお姉さんと2人の娘さんが20年住み、家族話し合いの上、他の人に譲ることは考えられないと壊された家．

その時期、住まい手3人へそれぞれインタビューした記録をまとめた本．

今は絶版になっていてどれも高かったので表紙無しの中古本を買ったら今は無き松阪女子短大の蔵書でした．

数奇な縁で再び松阪に戻った本．

素晴らしい本．

ひとが家をつくるということを考えさせられる本で、家を設計することが怖くなる本でもありました．

伊東さんのあとがきは、告白、というか独白のようで、どこか夏目漱石のこころの、Kの遺書を思い出しました．