2021.10.4
Kyohei Sakaguchi Pastel
日曜日の古本屋さんにて.
画集に呼ばれる.
いい絵だなぁ、いつの時代の人かな・・・、なんて見て眺めてたら
坂口恭平さんのパステル画集だった.
建築家でもある坂口さんは独立国家宣言や、0円ハウスなどで知ってたけど、こんな絵を描かれる方だったんだ.
この風景画たちから、ひとの営みと、時間の静止を
モネや印象派のようなタッチの伊藤園の緑の自販機のラインに日常を
絵を横切る電線たちからは街の声を感じた.
不遜だけど、描かれる雲たちにはこの人の心が映し出されているようだ.
描かれる山々、海にはゆっくりながれる時間のめぐりと、我々とのつながりがある.
もしかしたらそもそも時間に早いも遅いもなく、ただ概念としてだけ存在して、
風景はたしかに存在しつつも、ひとにとっては記憶の中でだけ生きるのかもしれない.
それを光景という.
『毎日描くことは、延々と続く厳しい鍛錬のように見えるが、僕にとっては祝いの行為なのだ。』
巻末のテキストにとても共感し、励ましをもらった.
いつだったか仕事帰り、夕焼けをなんとなく片目に眺めて 今晩はなにしようかなぁ、なんて思った時間を思い出した.
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