2015.7.8
NODE workshop
こんにちは。徹夜明けで少しハイテンション.久しぶりのブログ、長文です (笑)
先日のこと.
津市のギャラリーVOLVOXで開催された、NODE写真展のシンポジウムとワークショップに参加してきました.
NODEとは、写真家 中里和人さんが主宰されている、日本のランドスケープを様々な視点で捉える全国の写真家たちが集ったグループ.
僕のブログでも度々ご紹介させてもらっていますが、中里和人さんは三重県多気町ご出身の日本を代表する写真家さんで、様々なシーンにおいて人の視覚と認知のギリギリの境界線を写真としてとらえることで、ノイズが生まれ、見ているけれども見たことのない世界を出現させる写真家さんです.
小屋、路地、R、夜の闇の臨界点、黒潮の混ざりあうところ・・・様々な場所の世界をそれぞれの写真集にまとめられています.
中里さんは、そんな世界たちの『第一発見者になりたい』と言います.
中里さんの世界.正直言って、僕はどんな建築家からよりも氏の世界から影響を受けていると思います.
今回、そんな憧れの方がworkshopを開催して下さるとのことで、数か月前からとても楽しみにしていました.
今回のシンポジウムは、それぞれの写真家たちがどのように世界を捉えているかについて、スクリーンに映し出した作品と共に解説をしていくというものでした.
鋭く、かつ豊穣な感性の、プロの写真家たちの視点と思想を、それぞれの言語と並行して通して見れたことで、たくさんの新しい認知の気付き、世界とのつながり方のきっかけをいただきました.
workshopは参加者(写真を本格的にご趣味にされている方がほとんどでした。。。)が家庭で用意した数十枚の写真たちを写真家さんたちが構成し、並べ替えることで、さらにどのような世界が生まれるのか、というものでした.
用意する写真は30枚程度、とのことだったのに、僕は70枚くらい持っていってシマイマシテ・・・
そんな中、中里さん、松原さん、森本さん、柳本さんに、僕の写真を構成していただく事ができ、夢のよう。。。
省く写真たちが次々とはじき出され(笑)ここに残ったセンバツたちにより4部の世界を構成していただきました.
焦がれ、憧れていた、世界を捉える眼を持たれる方に、写真というものを媒介に、自分の世界の見方、日常への視点、興味の対象、を見ていただく事ができました.
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写真は全くの素人の僕ですが、対象物へのまなざしと、その周りの空気感を同時にしっかり捉えている、とお言葉をいただきました。
建築を設計するにあたって、この実体のない目に見えないモノや場所の空気感、雰囲気の存在を感知するフィジカルな部分は、ものすごくかけがえのないものなんじゃないかとなんとなく思っていました.
今回のworkshopで、目には見えないけれどもそういった空気の質、場所の力は確かに存在するという事を確信出来たことは大きな収穫でした.
いままでモヤモヤとなんとなく捉えかけていた重要なモノのしっぽを掴まえた気がしていて、これから自分のつくるもの、信じていくこと、に対する大きな啓示をいただけた気がします.
長男と次男もworkshopに参加し、写真を見ていただきました.
僕には・・・・、正直よくわからないのですが、子供の写真たちを中里先生はじめ、プロの写真家さんたちが軒並み大絶賛・・・・。
やはり、子供の先入観のないまなざしが捉えた世界は大人にはまねできないのでしょうか.
『大学生レベルの作品だ.』と数度にわたりお褒めいただき・・・
最後は構成していただいた皆さんの写真たちをスクリーンで映しながら、先生たちに講評をいただきました.
僕も最後までいたかったのですが、子供が密室での長時間に限界が来ていたので、泣く泣く途中退室・・・.
フィジカルで捉える部分と、脳科学、色彩の科学から論理的に世界を捉えること、どちらかではなく、どちらの要素も重要視しながら世界を捉えている写真家たちのお話しは、個人的な興味の対象と合致し、大変実りがおおく目からウロコの連続でした.親子ともども貴重な経験の日となりました.
自分の眼を信じ、自分の感性を信じ、建築をこしらえていこうと、強く思えた日でした.
ありがとうございました.
今回構成して頂いた写真たちはその順番通りに随時BLOGでご紹介させて頂こうと思います.
会場でしか販売されていない貴重なZINEも手に入れました.
まちに出る 松原 豊
N岬 Nakazato Katsuhito
トリハダモノで、 ぐぐぐ・・・ ってなるくらい、とてもいいんです・・・・.
(ご興味のある方は事務所にてお声がけください)
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
米田雅樹 三重県 建築設計事務所
米田雅樹 三重県 建築設計事務所