2021.2.1
S珈琲工事進行中
VISON多気 猿田彦珈琲 足場が解体され、全体があらわれました.
日本の建築スケールと神道のイメージを源泉に設計しました.
斜面地をなぞるように.山々へ導く構成としました.
茶屋.人々をお迎えする駐車場側は人に近いスケール.
神殿.山側の屋外席は人が建築の天井という概念を意識しない自然を感じるスケールに.
木造の通り芯が全体を統合します.
格子や秩序はそのまま外部へつながっていきます.
今回とくに日本古来の集落のつくられ方に思いを馳せて設計しました.
日本独特の境界の在り方.
障子といった弱い住居の輪郭から、植物でつくった垣根の輪郭、集落の輪郭、田畑の輪郭、氏神様が祀られた神社への軸線、山々の自然へと透けていくといった日本のコミュニティのつくられかた.
すなわち自然とのつながり方.
我々が無意識的にも意識的にも感じてきた自然とのやりとり.
(日本の回廊、西洋の回廊 峰岸隆 著 より )
また、何年も前から思ってきたこと.
木造の通りとモダニズムのグリッドの共通性.
いま、それを感じるのは自然なことだと実感しています.
どちらも合理という背景が同じです.
合理の中で人々と時間がつくっていく豊かな空間性.
ただ最近特に、合理といっても経済的合理性と、精神的合理性って種類が違うと考えています.
その話はまたいずれ。。。
ここで珈琲を飲める時間が楽しみです.
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