崖地の家

用途:住宅
構造:木造
竣工:2020

敷地は50年ほど前につくられた造成地.
9mを超える落差のある擁壁の上に既存家屋が建っており、当初はリノベーションの依頼であった.
建築確認のため、法令調査を進めていくと造成当時、適法に開発がされていなかったことがわかり、敷地は県 崖条例に抵触していた.
実際、擁壁は部分的にもろくなっており、既存家屋には不同沈下もあった為、建主に、リノベーションにかける費用と同額で、安全な地盤面上にコンパクトな住まいを建て直すことをすすめた.
崖下(擁壁下)から地盤の自然崩落角である30度ラインを検討し、安息角の外側に建物を配置することで、万一擁壁が崩壊したとしても建物に影響しないような設計計画とした.

外形5m×5mの空にのびる住まいは階の途中に容易に増床が可能.
住まい手によりその時の状況に合わせて住まいを変化させていくことができる. 

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